右臀部からの坐骨神経痛

いつ頃から坐骨神経痛が出始めたのか？（問診）

52歳、女性。
「5か月ほど前に芋ほりに行ったんです。そこでシャベルを使って土を掘っていて
その時は何でもなかったんですけど帰宅してから右のお尻に違和感があって翌日
くらいから痛みが出始めたんです。それからいつも行っている整体院に10回ほど
通っていて施術を受けた後はいいのですがまた元の痛みに戻ってしまうのでこちら
に来ました」
とのことでした。

色々お話を伺っていくと
・以前から右の足裏が痛くて足底腱膜炎だと言われていること
・元々右足ではなくて左足の方が調子が悪かったこと
などがわかりました。

そのことをふまえて検査です。

なぜ右臀部からの坐骨神経痛になったのか？（検査）

当院ではまず足部から全体像を診ていきます！
（足部の写真）

こう見るとあまり問題なく見えますが…拡大すると

左右共に踵骨（踵の骨）が内側に倒れこんでいます。特に左側の足は倒れこみが強く
内くるぶしが内方に突出しているのがわかると思います。
これは回内足と言って問題のある足部のひとつです。特に女性や小児に多い症例です。
回内足の問題としては
・足部の安定感の欠如
・外反母趾への移行
・膝痛、股関節痛、腰痛へのリスク
など他にもありますが上記のような症例が考えられます。

ここで考えなくてはならないのが右より左の足部の方が問題があるのになぜ右足の方に
坐骨神経痛が出たのかということです。

私（小澤）の見立てとしては、
元々左足の方が回内足が強くて調子が悪かった。
↓
なので左足の方が安定感が悪く逆の右足の方に負担をかけるようになっていた。
↓
そのため右足に足底腱膜炎が発症していた。
↓
それが長期化し使い方や筋肉の張りなどで坐骨神経痛を起こしやすい状態だった。
↓
芋ほりでシャベルを右足で力を入れて踏むのを繰り返すことで痛みとして発症。
これが発症までのメカニズムだと思っています。

施術回数と再発予防

施術は当院ではまず東洋医学を取り入れたレインボー療法にて施術をしました。
坐骨神経痛に対しては右臀部にもレインボーパワーを当てますが臓腑の肩代わり
として肝胆系のツボにも当てます。（レインボー療法の説明はコチラ）
次に染谷式アジャストにて骨格矯正をし筋出力（筋肉の出せる力）がしっかり
だせるように施術します。（染谷式アジャストの説明はコチラ）

施術回数は１週間に１回のペースにて４回目でほぼ痛みは無くなりました。

痛みは無くなりましたが検査のところでの回内足が改善されたわけではありません。
おそらくこのままにしておくと再発のリスクが高いと言えます。
なので足部へ安定感を与えるためオーダーメイドインソールの作成をおすすめした
ところ作成にご納得いただけました。（オーダーメイドインソールの説明はこちら）
（作成したオーダーメイドインソール）

お伝えしたいこと

今回のように痛みがある側とは反対側が原因になっているケースが症例として多々
あります。痛みや不調がある場所を医療機関等で治療をしているけれども改善され
ていないという方は一度ご相談ください。（LINEでも受付けております）
根本原因を正すことで現在通院されている医療機関での治療を生かすことができ
ます。
当院では自宅近くの医療機関（整形外科、整骨院、接骨院、鍼灸院など）などに
通院しながら一か月に一回だけ身体のメンテナンスに通院されている方も多く
いらっしゃいます。
ご自分のご都合に合わせて当院をご利用ください。