足底腱膜炎の症例

足底腱膜炎の症状（問診）

症例①　41歳男性。
「5か月ほど前から歩くと踵のところが痛くなってしまってひどい時は立止まって
しまいます。実は2か所ほど整骨院に通っていました。治療を受けるとその時は
楽になるのですが歩くと結局戻ってしまって…」

症例②　46歳女性。
「もう1年以上足の裏の痛みに悩まされています。仕事柄ヒールのある靴を履いて
いて病院で診てもらった時にそれがいけないと言われたのですが、どうしようも
なくて…。」

症例③　53歳男性。
「1か月ほど前から足をつくと踵の手前のところに痛みが出ます。空手をやっている
のですが稽古が終わった後がすごく痛くなります。自分で足の裏を揉んだりし湿布
を貼ったりしていたのですがあんまり効果がなくて…」

症例④　35歳女性
「デパートに勤めています。アパレル関係なので基本ずっと立っています。立ちっぱなし
でいると足裏全体が痛くなってしまい姿勢にも影響しているのか腰も痛くなってきます。
ハイヒールを履いているとが最近特にきついです。」

足底腱膜炎の症状がある方の特徴としては
男性
・体重がある
・営業などで歩くことが多い
・足を強くつくスポーツをしている
女性
・立仕事をしている
・ヒールやパンプスをよく履く
・外反母趾がある
などです。

なぜ痛くなるのか？（検査）

足底腱膜炎の痛みで多いのがここです。

他の場所が痛いと訴える方もいらしゃいますがこの写真のオレンジ色の〇した所を
押すとほとんどの方が「痛いっ」と言われます。ここに何があるかというと症状の
名前のとおり足底の腱膜が付着している所です。
ではこの足底腱膜の付着部分がなぜ痛み出すのかを説明します。

写真は右足の骨模型でオレンジ色で示したのが足部のアーチになります。
踵部分が痛くなる方は一番上の内側のアーチと一番下の外側のアーチの低下が関与して
います。この二つのアーチ低下によって足底腱膜が引っ張られその牽引力が続くことで
付着部に炎症が起きるのが足底腱膜炎です。

足のアーチ低下を検査する一つの方法がこちらです。

スポンジ状の上に乗ってもらい体重を前後、左右、左右回旋にかけてもらい足型を
取ります。そこで写真のように横割れが出た場合、縦の靭帯のゆるんでいることが
わかります。靭帯は骨と骨とをつなぐいわば筏のロープの役割をしています。ロープ
がゆるければ筏の木材は遊びが多くたわんでしまいます。同じように縦の靭帯がゆる
むと骨と骨とがたわみ結果的にアーチの低下につながります。

ではなぜ靭帯がゆるむのか？考えられるのは
・合わない靴を履いている
・歩行の仕方が間違っている
・体重の増加による過負荷
・若い頃からあまり足を使っていない（筋力不足）
・足趾（足の指）が使えていない
などがあげられます。

足底腱膜炎の改善方法

改善させる方法は検査からもわかる通り、足部アーチを上げてことが一番の近道です。
方法としては
・足趾のトレーニング
・オーダーメイドインソールの作成
です。
トレーニングではこちらのツールを使用します。

フットプラスと言って足趾一本一本を鍛えられ足部アーチを形成させるのに役立ちます。
毎日のようにトレーニングすることが求められます。
「いや～なかなか毎日はきつくて厳しい」という方はこちら

オーダーメイドインソールです。靴の中に入れていただき歩行していただくことで足趾を
活性化させ機能的に動かせるよう設計された特殊なインソールです。何といっても無自覚
に歩行するだけでアーチ形成に関与できる優れものです。

痛みの症状の強い方にはフットプラスとオーダーメイドインソールの両方をおすすめして
おります。

多くの方々が足底腱膜炎で悩まれご来院されておりますが当院では改善率が非常に高い
症状です。お悩みのかたは一度ご相談ください！