デスクワークでの腰痛の悪化

腰痛が悪化した経緯（問診）

42歳、男性　会社員
腰痛はかなり昔からあったようです。
「20代の頃から腰痛でひどい時はコルセットを巻いている時期も
ありました。痛くなったり痛くなくなったりの繰り返しでずっと
来てました。コロナになり在宅での仕事が多く座っていることが
多くそのためか腰痛がひどくなってしまって…」
とのことで来院されました。
他にも
「首と肩がこってしまっていて首が回せなくなってます」
などの症状もありました。

繰り返している腰痛の本当の原因（検査）

当院ではまず足部からの崩れを診て問題が無いかを確認しています。
建物で言うと土地の部分になります。

上の絵の右側は土地をしっかりと整地して建てた家、そして左側は整地
せずに建てた家になります。
２階の窓が開かなくなってしまう可能性が高いのはどちらでしょうか？
歪みが生じてしまい窓に問題が出るのはもちろん左側ですよね。
では窓を修理しただけで改善したと言えるでしょうか？いくら窓を修理
したとしても時間の経過と共にまた歪みが生じる可能性が高いです。
これを家ではなく人間に置き換えてみます。窓が腰だとすると腰だけ治療
して改善したと言えるでしょうか？では土地にあたる部分が人間のどこに
あたるのか？
それが『足部』になります。足のアーチがしっかりと存在し足趾（足の指）
が機能してバランスよく立てているのか？
そこが一番腰痛治療において大事なところです。

では今回の患者さんの足部はどうなのでしょうか？

上の写真が今回の患者さんの足部の写真になります。
両拇趾ともに外反母趾になり、さらに巻き爪になっています。爪の色をよく
見るとあまり血色のいい色とは言えません。これは合わない靴を履いている
可能性があります。
足の状態から言えば足趾が使えておらず足部に安定感が無い状態と言えます。
足部に安定感が無くなると股関節でバランスを取ろうとするので股関節周りの
筋肉、つまり腰部周辺の筋肉を使って補正し始めます。それが時間の経過と共に
筋疲労となり慢性的な腰痛へと移行してきてしまいます。

股関節の可動域検査をすると左右共に動きが悪くなっていました。これも股関節
周辺の筋肉を使ってしまってバランスを取っている代償動作によるものと考えられ
ます。

治療回数と経過

頚から肩にかけてのコリは腰痛とデスクワークによる不良姿勢からくるものでした。
こちらはTANSAN Physio Therapyを首肩周りにかけレインボー療法をすることで
１回で改善されました。（レインボー療法の説明はコチラ）
（TANSAN Physio Therapy）

腰痛への治療はレインボー療法にて行い染谷式アジャストにて足趾・足関節・骨盤
・胸椎・肩関節へアプローチし骨の位置修正をしました。
（染谷式アジャストの説明はこちら）
結果的には１回目で80％、2回目でほぼ痛みは改善されました。

問題はこの改善された良い状態をどう保ち腰痛を再発させないかです。
トレーニング、ツール、トレーニング＋ツールと方法は色々とありますが患者さんに
ご説明したところトレーニングは続ける自身がないといいうことでツールである
オーダーメイドインソールを検討することとなりました。
（オーダーメイドインソールの説明はこちら）

今回の症例はコロナ禍特有の在宅での腰痛症状ではないかと思っています。最近は
このケースの腰痛が増えています。＋食べ過ぎによる体重増加による負担増のケース
もありますので用心です。